夢京都コラムColumn
浴衣で行きたい京都のイベントを紹介

浴衣を着て京都の夏を楽しむなら、季節限定のイベントに参加するのがおすすめです。祇園祭や五山の送り火をはじめ、風情あふれる行事が数多くあります。また、京都近郊では浴衣にぴったりの花火大会やライトアップイベントも開催されています。
今回は、浴衣で訪れたい京都と周辺のイベント情報、自分でできる着崩れ対策まで詳しくご紹介します。
浴衣で行きたい京都のイベント8選
浴衣を着て夏の京都を訪れる際は、風情豊かなイベントに参加してみてください。歴史と文化が息づく京都では、夏ならではの特別な行事が数多く催されています。浴衣姿での散策はその魅力を一層引き立て、思い出深い時間を過ごせます。
ここでは、京都の夏を彩る代表的な8つのイベントについて、詳細にご紹介します。
祇園祭
京都の夏を語るうえで外せない祇園祭は、1100年以上の歴史をもつ伝統行事です。平安時代に疫病を鎮めるために始まったこの祭りは、現在でも京都市民に愛され、毎年多くの観光客が訪れます。7月1日から31日までの1か月間にわたり、さまざまな神事や行事が行われますが、特に注目すべきは「宵山」と「山鉾巡行」です。
宵山では、四条通が歩行者天国となり、夜空を照らす提灯や華やかな山鉾が並びます。さらに、道沿いには屋台や露店が立ち並び、賑やかな夏祭りの雰囲気を楽しめます。また、山鉾巡行では大きな山鉾が京都市内を練り歩き、その方向転換である「辻回し」は迫力満点。浴衣を着て訪れると、さらに特別な体験ができます。
五山の送り火(大文字)
8月16日に行われる五山の送り火は、京都の夏を締めくくる厳かな行事です。東山の「大文字」から始まり、松ヶ崎の「妙法」、西賀茂の「船形」、金閣寺の北に位置する「左大文字」、そして嵯峨嵐山の「鳥居形」の順に点火されます。
この送り火は、お盆に迎えたご先祖様の霊を浄土へ送り返すための行事として古くから行われてきました。京都市内の各地から眺められますが、鴨川の河川敷や京都タワーなど、人気のビュースポットでは特に幻想的な景色が楽しめます。浴衣姿で静かに送り火を見守るひとときは、心に残る夏の思い出になるはずです。
京の七夕
旧暦の七夕をテーマにした「京の七夕」は、7月から8月にかけて開催される幻想的なイベントです。堀川エリアや鴨川エリアでは川沿いがライトアップされ、美しい光のアートが広がります。特に竹と灯りを使った装飾や、伝統工芸品を展示したアート作品が見どころです。
また、浴衣を着て訪れると特典が用意されている年もあり、飲食店での割引や記念品のプレゼントなどを楽しめるでしょう。会場周辺には観光スポットが多く、昼間に名所を巡り、夕方から京の七夕に参加するプランがおすすめです。
七夕笹飾りライトアップ
貴船神社で開催される七夕笹飾りライトアップは、京都の夏に涼しさと幻想的な雰囲気を感じさせるイベントです。貴船神社は京都市内より気温が低く、夏でも快適に過ごせるスポットとして知られています。
七夕の期間中、境内に設置された竹や短冊がライトアップされ、夜の神社が幻想的な空間に変わります。訪れた人々は短冊に願いを込めて飾ることができ、浴衣姿で参拝すれば、特別なひとときを過ごせるでしょう。緑豊かな山中でのイベントは、写真映えする場面が多く見つかるでしょう。
万灯祭
嵐山の車折神社で開催される万灯祭は、願い事が書かれた紙灯篭が美しく灯される神事です。赤、黄色、緑の灯篭が境内を照らし、静かな夜に温かみのある光景が広がります。参加は無料ですが、希望者は灯篭を奉納することもでき、特別な体験となります。
万灯祭は全国的に知名度の高い祭りではありませんが、その分混雑を避けてゆっくりと楽しめる点が魅力です。浴衣を着て訪れると、祭りの雰囲気と神社の静寂が織りなす贅沢な時間を堪能できるでしょう。
みたらし祭
下鴨神社で行われるみたらし祭は、「足つけ神事」として知られるユニークな祭りです。参加者は裸足になり、御手洗池に足を浸して蝋燭を供えることで、罪や穢れを祓うとされています。
真夏の暑い時期に行われるため、水の冷たさが心地よく、涼を楽しめます。ただし、浴衣で参加する際は、水濡れを避けるためにしっかりたくし上げてください。浴衣を着て参拝すれば特別感が増し、神聖な体験を求める方に最適なイベントです。
嵐山の鵜飼
嵐山で行われる鵜飼は、伝統的な漁法を観光向けにアレンジしたイベントです。夜の川でかがり火を焚き、鮎を捕る鵜匠の技術を間近で体感できます。浴衣姿で船に乗り、夜風に当たりながら楽しむ鵜飼は、夏の特別な体験としておすすめです。
鵜飼の開催が今後難しくなる可能性もあるため、開催中にぜひその魅力を体験してみてください。
亀岡平和祭保津川市民花火大会
京都で数少ない花火大会の一つである亀岡平和祭保津川市民花火大会は、京都駅からJRで30分ほどの亀岡市で開催されます。広々とした空に打ち上げられる花火は迫力があり、浴衣を着た人々で賑わいます。
高い建物に遮られることなく、パノラマで花火を楽しめるこの大会は、京都の夏の風物詩として人気です。カップルや家族連れにもおすすめで、夏の夜を華やかに彩る特別な時間を過ごせます。
京都近郊のイベント4選
浴衣を着て京都だけでなく、その近郊でも特別な夏の思い出を作りましょう。歴史と自然を背景にしたイベントが多く、どれも浴衣を着て訪れるのに最適な催しです。
ここでは、京都からアクセスが良くおすすめしたい4つのイベントをご紹介します。それぞれの魅力や特徴を通して、夏の京都近郊の風景を堪能してください。
天神祭奉納花火大会
大阪を代表する夏祭りの一つである天神祭奉納花火大会は、約3,000発の花火が大川の夜空を彩る壮大なイベントです。祭りのクライマックスとして行われるこの花火大会では、船渡御のかがり火と花火が共演し、水面に映る幻想的な光景が広がります。
また、大阪天満宮から出発する神輿や総勢3,000人の陸渡御が、祭り全体をさらに盛り上げます。浴衣を着て訪れると、歴史ある風景と華やかな花火が織りなす特別な時間を堪能できます。
なら燈花会(とうかえ)
奈良公園一帯で開催される「なら燈花会」は、約1万2,000本のろうそくが灯される幻想的なイベントです。浮見堂や興福寺といった歴史的な建築物と、温かい灯りの調和は、浴衣で訪れるとより一層その魅力を感じられます。
特にろうそくの灯りが奈良の自然とともに作り出す空間は、電気のライトアップにはない趣深さがあります。伝統的な奈良の風景とともに、ゆったりとした夏の夜を過ごしてみませんか?
なにわ淀川花火大会
大阪市内で行われるなにわ淀川花火大会は、都会の中心部で壮大な花火が楽しめる人気イベントです。淀川を舞台に、全幅500メートルのワイドスターマインや水中花火が打ち上げられ、その迫力ある演出は毎年多くの観客を魅了します。
浴衣姿で都会の夜景と花火のコントラストを眺めれば、普段とは違う贅沢なひとときを味わえるでしょう。地元のボランティアが支えるアットホームな雰囲気も魅力の一つです。
びわ湖大花火大会
日本最大の湖である琵琶湖を背景に開催されるびわ湖大花火大会は、約1万発の花火が湖面に映る壮観な光景が特徴です。大津市内のなぎさ公園や草津市の矢橋帰帆島など、観覧スポットも多く、どの場所からも湖と花火の美しいコラボレーションを楽しめます。
浴衣を着て湖畔を散策しながら、広大な湖と夏の風物詩を味わう時間は格別です。京都からのアクセスも良いため、ぜひ訪れてみてください。
浴衣の着崩れを自分で直す方法
浴衣を着ていると、動きや時間の経過とともに衿や裾が乱れ、帯が緩んでしまうことがあります。
まず、衿がゆるんで胸元が広がった場合には、脇の下にある「身八つ口」という穴に手を入れ、内側から衿を整えましょう。左手で下側の衿を引き、右手で上側の衿を整えると、簡単に元の形に戻ります。また、衿の形が崩れてしまったときには、帯の下にある「おはしょり」を少し下に引くことで、全体が自然に整うでしょう。
次に、裾が広がった場合の対処法ですが、歩くうちに広がってきた裾を直す際は、おはしょり部分を軽く引き上げながら、裾を腰ひもの内側にしっかり押し込みます。その後、腰ひもを一度結び直すことで裾の形を整えられます。裾が乱れたままだと下駄で踏んでしまうため、気づいたときにすぐ直すことを心がけましょう。
また、帯が緩んで背中の「伊達締め」が見えてしまうこともあります。この場合、帯の下にある伊達締めを下方向に引っ張るだけで、簡単に整えられます。帯がさらに緩んでしまう場合は、帯と体の間に小さく折りたたんだタオルを詰めることで、しっかり固定されるので試してみてください。
浴衣を着て京都のイベントを楽しもう
いかがでしたでしょうか?浴衣で楽しめる京都のイベントについてご理解いただけたかと思います。
祇園祭や五山の送り火、周辺地域の花火大会など、浴衣姿で夏の風情を満喫できるイベントは多いです。また、着崩れを自分で直す方法を知っておけば、より快適に浴衣でのひとときを楽しめるでしょう。
京都で浴衣をレンタルするなら、夢京都がおすすめです。清水寺や嵐山など人気観光地に店舗があり、返却サービスも充実しています。夏の思い出を彩る浴衣体験をぜひ夢京都でお楽しみください。