夢京都ブログBlog
2月 10日 「京町家」の特徴 其の二
こんにちは☺️
本日も町家についてお話しします。
町家の屋根瓦上に「鍾馗(しょうき)さん」という焼き物があるのを見た事がありますか?
これは、昔、三条で、ある薬屋が大きくて立派な鬼瓦を葺いたところ、
お向かいの奥さんが原因不明の病にかかってしまいました。
その病の原因を探ってみると、
立派な鬼瓦からはね返った悪いものが入ってしまっている事がわかり、
中国に伝わる鬼より強いとされている鍾馗さんを
伏見の瓦屋さんに作らせ、魔除け・厄除けに据えたところ病が完治したそうです。
それ以降、京都では鬼瓦の対面に鍾馗さんを
据えるようになったのだそうです。
ただご近所同士、にらみ合いにならないように
正面を向いていない鍾馗さんも多いそうです。
最近は瓦屋根の家も少なくなっているので
玄関先に置いても効果があるそうですよ。
私も鍾馗さんの事を知らなかったので
沖縄のシーサーのようにもっと一般的になってもいいのではないかと思います。
こちらの写真では簾で隠れていますが
二階部分は「虫籠窓」(むしこまど)といいます。
江戸時代は基本的に二階建ては禁止されていました。
それは二階から商人が武士を見下ろしてはいけない、
という事からきているようです。
ただ、貯えのある商屋は屋根裏を活用していくようになり
その仕上がりがだんだん高くなっていき、
風通しや明かりとりの為に
窓の必要性が生じてきた為のようです。
その他、町家には京都の蒸暑いさをしのぐ為の
工夫がされている事等、
調べていくと本当に奥が深いです。
また機会があればお伝えしていきますね。
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