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着物に合わせた帯留めの選び方【きものレンタル夢京都祇園店】
着物をおしゃれに着こなしている人の共通点として、帯留をワンポイントとして上手に活用していることが挙げられます。
着物は装飾品をたくさんつけない方が上品に見えるので、おしゃれに着こなすにはアクセサリーを少なくすることが大事です。
そこでアクセサリーを減らしながら着物の印象をもう一段階アップさせることもできるのが帯留です。
今回は着物に合った帯留の選び方を紹介していきます。
帯留の役割とは……?
引用元:https://kimono-kitai.info/4447.html
帯留はその昔、江戸時代に出てきたもので、元はアクセサリーではなく帯を固定するために用いる実用品でした。
また、現在であれば女性が着けているのを見かける方が多いかもしれませんが、元は男性が使っていたものです。
それから歴史が流れ、実用から装飾品に変わったのが明治に入ってからと言われています。
実用品から装飾品に変わっていき、現在は主に女性が着物のワンポイントのアクセントとして、上品に見せたりおしゃれに見せたりするために使うようになっています。
帯留を使えば上品さやおしゃれさを演出できますが、選び方は工夫しなければなりません。
また、帯留を着用するのであれば、季節感や使用する場を選ばないとならないのです。
一般的に茶会や葬儀の際は着用をしてはいけないことになっています。
葬儀は諸説あり、帯留の着用を避けた方が良いとされていますが、茶会はNGとなっています。
茶会では、帯留を着けてしまうと茶器などの道具に傷を付けてしまうおそれがあるからです。
これらの点を考慮して茶会でも帯留は使用しないようにしてください。
帯留の着物に合った選び方とは……?
帯留はたくさんの種類があります。
どれを着けても良いわけではなく、節度を持ったデザインで着物に合った帯留を選ぶことが必要です。
基本的に礼服かカジュアルな装いかで帯留の選び方が変わってきます。
フォーマルな装いは高級感のある素材の帯留を
礼服として着用する場合は、そのシーンに見合った帯留を選ぶことが大切です。
そのため宝石や金銀をあしらった帯留が最適とされています。
黒留袖と呼ばれる礼服の中でも一番格式高い和装をする際は、パールや蒔絵が適切でしょう。
それ以外の礼服であれば、美しい宝石をあしらった帯留であればマナー的にも問題ありません。
エメラルドやルビーを用いた帯留であれば、豪奢で上品な印象になります。
カジュアルな場では季節感を大切に
フォーマルシーンと違い、どのような帯留でも大丈夫です。
季節感を損なわないように留意しなくてはなりませんが、絶対にダメなデザインや色があるわけではありません。
赴く場所やその場の雰囲気に合った帯留を選ぶのがポイントです。
例えば、夏の暑い時期であれば、レースをあしらった帯留も人気です。
レースは涼しげな印象を出してくれるのでぴったりでしょう。
また、ガラスの帯留もあるので、帯の色やデザインによって変えてみるのも一興かもしれません。
帯留の種類はたくさんある
帯留は、宝石を使ったものから木彫りや蒔絵を使ったものまで種類が豊富です。
礼装の際はそれに準じた帯留を着用しなくてはなりませんが、それ以外のカジュアルシーンであれば、帯留のデザインや素材は自由です。
個性を出したいという場合は、あまり他の人が着けないようなデザインを発掘するのも良いでしょう。
人気がある帯留としては、アンティークのものや漆塗りでできた帯留も好評です。
他にも刺繍で風景や可愛らしい動物をモチーフにした帯留もあります。
他人とはかぶりたくないという場合は自身で手作りしたり、一点物を選んだりする人もいます。
ブローチを帯留にすることもあるので、気に入ったデザインがあれば帯留にしてみるのも良いでしょう。
なんといっても帯留は着物の中でおしゃれができるポイントになります。
TPOにさえ合わせてしまえばあとはその人の個性を出せるアクセサリーなのです。
「着物でおしゃれをしたいけれども、上級者じゃないから無理」と考えている人でも帯留は取り入れやすいでしょう。
季節物の帯留はいくつあってもいいですし、飾っておいても目を楽しませてくれます。
帯留好きの人であればコレクションしている方もいるほどです。
この帯にはこのデザインの帯留が合うと考えたり、着物の色や柄に合わせたコーディネートを考えたりするのも楽しめるでしょう。
ただ何もない帯よりもさりげないおしゃれができる帯留があれば、着物の印象もガラリと変わってきます。
おしゃれに楽しめる帯留
着物だとどうおしゃれすればいいか悩んでしまうという人や、着物を着慣れていないからマナーがわからないという人でも帯留は明確なルールがあるので、おしゃれがしやすい箇所といえます。
カジュアルな装いであれば、季節感さえ守っていれば、選ぶデザインやカラーは気にしなくても良いのです。
季節に応じたデザインで個性を出せる帯留をつければ、着物上級者の仲間入りになれるかもしれません。
色、デザイン、柄など豊富な種類の中から選びだすのはとても楽しい時間です。
ぜひ着物ライフを充実させる小物の一つとして帯留でおしゃれを楽しんでください。