夢京都コラムColumn
着物に似合うカバンのポイント【きものレンタル夢京都祇園店】
着物を着用しているときの荷物を、あなたはどうしていますか?
着物の胸元や帯の間に挟んで持ち歩いているという方もいらっしゃるかもしれませんが、財布やスマートフォン、ハンカチなど多くのものを持ち歩こうと思うと、カバンが必要になってきます。
ただ、せっかく着物を素敵に着こなしていても、カバンは気にせずそのままでは、もったいないです。
そこでこちらでは、着物のコーディネートをより洗練させて見せてくれる、おしゃれなカバンの選び方をご紹介したいと思います。
合わせるカバンの種類について
着物を着用する際には、たくさんのマナーがあります。
カバンの場合も色んなマナーがあるのだろうな、と思うことでしょう。
意外にも、普段使いの場面であれば、合わせるカバンは和装用でなくてもOKなのです。
ただ、袖のある着物には、肩にかけるタイプのカバンは×。
ですので、取手が長いショルダーバックなどは避けるようにしましょう。
おすすめのカバンの選び方
和装用でなくてもOKと聞くと、逆に何を選んだらいいか分からなくなるかもしれません。
着物とカバンのコーディネートにだって、バランスは重要です。
場の雰囲気に合わなかったり、ちぐはぐな印象を与えてしまったりしては魅力も半減してしまいます。
格式高い着物に合わせる場合
フォーマルな場面では、当然マナーを求められます。
場の雰囲気を壊さないものを選びましょう。
黒留袖
着物の中でも、最も格式高いものといえば黒留袖です。
結婚式や披露宴など、おめでたい場の新郎新婦の親族が着用する着物です。
とても華やかな着物なので、カバンも気品あふれる華やかな印象のものを選びましょう。
一般的に合わせる色は、「金」「銀」「白」です。
白色のカバンを選ぶ際には、光沢感があるものがおすすめです。
形はハンドバックタイプやクラッチバックタイプが主流で、上質な布地や美しいエナメルなどが一般的です。
なお、結婚式のような晴れ舞台では、殺生を連想させる皮革素材のものはマナー違反とされています。
皮革素材のカバンは選ばないようにしましょう。
色留袖
黒留袖と同様に、結婚式や披露宴で着用するカラフルな色合いが多い着物が色留袖です。
黒留袖と同じく、「金」「銀」「白」がよいでしょう。
統一感を出すためにも、草履と同じ色、素材のものが◎
色留袖も、おめでたい場で使う場合、皮革素材のものを選ばないようにしましょう。
振袖
振袖は成人式や卒業式で着用することが多い着物です。
格式高い着物ですが、成人式の場合は特にカバンに決まりはなく、自由に選ぶことができます。
皮革素材や、派手なものでもOKです。
季節的にも、ファーがあしらわれたものもおすすめ。
卒業式の場合は、レトロな巾着やハンドバックが一般的でしょう。
黒喪服
葬式や式典など、法事の場で着用する着物が黒喪服です。
法事は特にマナーが重要なので、特に気をつけなければなりません。
「黒」で「布素材」を使ったカバンが基本です。
光沢のあるものや、殺生を連想させる皮革素材は避けましょう。
普段使いの着物に合わせる場合
プライベートで着用する際には、普段使いのカバンが使えます。
着物の雰囲気に合ったものを選びましょう。
色無地
食事会や観劇などの場で着用される着物が色無地です。
紋ありであれば、子供の入学式などの場面でも使えます。
着用するシーンによってカバンを使い分けると、素敵な雰囲気を醸し出せます。
食事会や観劇なら美しい装飾のもの、入学式ではエレガントな雰囲気のものがピッタリです。
少しユニークな素材のカバンでワンランク上のおしゃれを楽しんでも良いでしょう。
江戸小紋
小紋の中でも格が高い、色無地と同等の着物です。
趣味のお稽古など、着用シーンも幅広くさまざまな場所で活躍することでしょう。
派手な柄が多いので、カバンはシンプルなものがピッタリです。
一見派手な着物に派手なカバンだと個性的かもしれませんが、派手さが喧嘩をしてしまい、アンバランスになってしまうこともあります。
付け下げ
普段着としても使える着物が付け下げです。
少々お堅い場所で活躍する、幅広いシーンに対応できる着物です。
普段着で使うなら、派手な柄や明るい色が良いでしょう。
あえてカジュアルなカバンを合わせてみるのも上級者テクニックです。
小紋
オシャレ着や、普段着として着る着物が小紋です。
全体的に同じ模様がある着物で、比較的自由にカバンを選べます。
着物や帯の色に合わせたカバンを合わせると、統一感が出てきれいにまとまります。
小紋の柄によってシンプルなものだったり、派手めなものだったり、バランスの取れるものを選ぶようにすると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
着物によって合うカバンはさまざまですが、デザインとの相性を考えるようにすれば、素敵な着物姿を演出できるかと思います。
マナーも守りつつ、自分の好みに合わせた品のある装いを、楽しんでみてください。