夢京都コラムColumn
着物でオシャレ気分が上がる金閣寺をご紹介【きものレンタル夢京都祇園店】
三島由紀夫の小説の題材にもなった金閣寺ですが、大人になってからじっくりと観光する人は少数派なのではないでしょうか。
学生時代の旅行や学校行事で、大人数で金閣寺を訪れた経験はあっても、少人数や個人で足を運ぶことは少ないかもしれません。
今回は、じっくりと堪能したい金閣寺を紹介します。
金閣寺の基本情報
金閣寺は、京都市北区にあるお寺です。
正式には鹿苑寺という名称で、金箔を貼った舎利殿が金閣と呼ばれ、舎利殿を含む寺院全体を金閣寺と呼びます。
舎利殿は金閣と呼ばれる通り金色に輝いており、京都の名所として世界的にも有名な場所です。
室町時代前期に代表する建築物でしたが、昭和25年に焼失しました。
これが、三島由紀夫の金閣寺の題材になった事件です。
その5年後に再建され、世界遺産として登録されたのです。
金閣寺は、室町幕府三代将軍である足利義満が、山荘北山殿を造ったのが始まりです。
義満が描く極楽浄土の世界が、この金閣なのです。
義満は金閣に後小松天皇を招き、中国貿易を奨励して文化を発展させたことでも有名です。
死後、遺言によって寺院になり、義満の法号から鹿苑寺とつけられました。
金閣寺の見どころは……?
いくつもの時代を経た金閣寺ですが、その風情は今も色あせることなく輝いています。
そんな金閣寺の見どころは、どんなところなのでしょうか?
オシャレな着物でテンションUP!舎利殿金閣
金閣寺といえば、金箔をあしらった舎利殿金閣が一番の見どころではないでしょうか。
舎利殿は、初層は金箔が貼られておらず、二層と三層目には貼られています。
二層目、三層目は漆の上から純白の金が貼られています。
各層によって建築様式が異なっているのも見どころの一つです。
学生時代に来たことがある人は、当時あまり気に留めていなかった点まで観察してみると良いかもしれません。
初層は寝殿造で法水院、二層目は武家造で潮音洞、三層は禅宗仏殿造で究竟頂と呼ばれる様式で建てられた、室町時代を代表する建築となっています。
名前の通り見目にもきらびやかな建物なので、同様に華やかな着物を着て散策するのも良いでしょう。
舎利殿金閣にも負けないくらい艶やかなデザインの着物でも、うまく調和しそうです。
また、金閣と反対に、おしとやかな色合いの着物でも合うかもしれません。
晴れた日で気分も上々!池に映る逆さ金閣
金閣寺のすぐ目の前には、鏡湖池があります。
約二千坪の広さで、中には葦原島などの島々や奇岩名石が置かれています。
この鏡湖池は、晴れた日は鏡のように舎利殿を写します。
それが逆さ金閣と呼ばれ、人々の目を楽しませているスポットになっているのです。
金閣自体も華やかで美しいとされているのですが、天候に恵まれた時にしか見られない逆さ金閣は、神々しくもあります。
着物を着て出かけるだけでも気分が上がりますが、そのときにしかお目にかかることができない逆さ金閣を眺めれば、気分が更に盛り上がるのではないでしょうか。
茶道に興味がある人は夕佳亭まで足を運ぼう
この夕佳亭は、金閣寺よりもあとの江戸時代に造られたものです。
天皇を招待するための茶室として、建造されました。
夕佳亭の由来は漢字の通り、夕方が特に佳いという意味合いから名付けられたものです。
建物自体も違い棚で有名な茶室となっており、茶道家である金森宗和が好んだ数寄屋造りとなっています。
そのため、当時の流行を取り入れたというよりは、建てた本人が好きな様式になっています。
夕佳亭の特徴として、建物の造りが挙げられます。
夕佳亭は寄棟造と茅葺屋根の三帖の茶室となっています。
また、茶室は玄関の部分が土間造りになっているのも特徴的といえます。
さらに茶室の正面に配置されている、南天の床柱と萩の違い棚もチェックしておきたいところです。
南天を使用した柱は、国内最大と言われるほどの大きさです。
違い棚も、本来であれば上下に配置されているものが一般的とされていますが、夕佳亭にある萩の違い棚はほぼ三角形に近い形のものになっています。
細かいところにも個人のこだわりが詰まっている茶室は、一般的な茶室を知っている人であれば、十分な見どころになるのではないでしょうか。
有名な金箔ソフトでさらに華やかに
金閣寺へ行ったなら、純金箔一枚が乗っている金箔ソフトを一度は食べてみたいものです。
店自体は金閣寺と銀閣寺の両方に出店しているようですが、金箔に合わせて、ぜひとも金閣寺で試してみてください。
着物を着て金箔ソフトを片手に写真を撮れば、記念にちょっと面白い一枚が撮れることでしょう。
金箔が贅沢に丸一枚乗っているので値段はそれなりにしますが、建物自体が荘厳な金閣寺なら、贅沢を楽しんでもバチは当たらないはずです。
舎利殿金閣に合わせた着物カラーでオシャレに
金色に輝く金閣に合わせた着物を選ぶのは、なかなか骨が折れるかもしれません。
金閣に負けないくらい華やかな着物でも良いですし、淡い色合いの着物でも、金閣と一緒に写真を撮るのであればマッチするはずです。
着物選びに迷ったときには、レンタルサービスを利用しましょう。
プロが着物選びから着付けまでしっかりサポートしてくれるので、初心者でも安心です。