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2020.06.09

【着物マナー】食事をするときに押さえておきたいポイントとは

【着物マナー】食事をするときに押さえておきたいポイントとは

 

お出かけや行事などには食事がつきものです。

着物といういつもと違った装いをしているときでも、食事の機会はやってきます。

せっかく綺麗な着物を着ているのですから、上品に食事もしたいところです。

今回は、着物で食事するときの作法や、意外と忘れてしまいがちなマナーなどについて確認していきましょう。

 

 

着物で食事……座り方は?

 

 

着物で食事をするときに注意しなくてはいけないのが、椅子の座り方です。

「お座敷の方が大変なのでは?」思う人もいますが、実は椅子に座ったときの方が気は抜けがちになります。

特に気をつけていたいのは帯です。

背もたれに深く腰掛けてしまうと帯が潰れてしまいますし、浅くし過ぎてもテーブルとの距離が近過ぎてしまい、不格好になります。

ベストポジションは、テーブルと帯のあいだにこぶし一つ分のスペースが保たれる程度です。

その上で帯が潰れない程度に浅く腰掛け、姿勢を伸ばして座れば問題ありません。

また、座ったときは、膝とつま先を揃えるように心がけましょう。

つま先が極端に開いていたり、膝が開いていたりするとそれも不恰好ですし、着崩れの原因にもなります。

さらに、食事を取る際は袂が料理や器などにつかないよう、配慮する必要があるのです。

 

美しい姿勢、座り方をしていると着物がさらに映えます。

所作の綺麗な女性はそれだけで美しい人に見られやすいでしょう。

座り方1つで牡丹のような美しさを演出できるので、椅子の座り方にはぜひとも気をつけてみてください。

ナプキンがない場合、食事前には、大きめのハンカチを半分に折り、折り目の方を自分に向けて膝の上に載せてください。

着物を汚してしまうことを防いでくれます。

 

 

押さえておきたいナプキンやおしぼりの使い方とは?

 

引用元:https://kimonosin.com/kimono-syokiji-manners/

 

食事の作法は数多くありますが、なかでも間違われがちなのが、ナプキンやおしぼりの使い方です。

せっかく着物で美しく見せているのにマナーがなっていないと、見ている方が残念な気持ちになってしまいます。

そのような事態を回避するために、ナプキンやおしぼりに関する基本的なマナーは覚えておくとよいでしょう。

ナプキンは、膝の上に置いて汚れを防ぐもの、口元をふくものです。

おしぼりは手をふくものであり、口をふいたりテーブルを綺麗にしたりするものではありません。

間違ってテーブルや口をふかないように気をつけましょう。

また、グラスに口紅がついた場合、ナプキンでふき取ろうとする方がいるかもしれませんが、指で拭い、その指についた口紅をナプキンでふき取るのが正解です。

なお、お店や料理によっては懐紙がついてくる場合があります。

そのときは懐紙を使うようにしましょう。

皿から口元に食事を運ぶ際に、汁物が垂れないように手を添えて口まで運ぼうとする方がいますが、手を添える代わりに懐紙を添えるのがマナーとしては正解といえます。

魚の骨を取るときには、懐紙で押さえることもできます。

懐紙をうまく活用できると上級者と思われるので、ぜひ活用してみてください。

 

 

お箸のマナーや使い方とは?

 

 

お箸のマナーや使い方も押さえておきたいところです。

料理を提供されたとき、お箸の中央には箸留めと呼ばれる巻紙がついていることがあります。

この巻紙は、破らず外すのがマナーです。

破ってしまうのは縁起が悪いとされていますので、どちらか一方のお箸を引いて、隙間を作ってから外すようにしましょう。

お箸の持ち上げ方にも美しくみえる動作があるので、挑戦してみるとよいでしょう。

右利きの場合、右手で上からお箸を持ち上げ、左手でお箸の下をすくうように支えます。

その後、右手をすっと下へ滑らせて、持っていた位置を上から下へ変更します。

あとは左手を離せばお箸を持つ美しい動作の完成です。

そのほか、迷い箸や刺し箸のような、基本的なお箸のマナーも忘れてはならないところです。

また、前述の通り、マナーはいくつも存在します。

袂が料理につかないようにするために、グラスやお皿、料理などを取るときには片方の手で袂を押さえながらしなくてはなりません。

洋服と同じ動きをしてしまうとすぐに汚れてしまう可能性もあります。

 

着物が汚れてしまったら……

 

食事中どれだけ気をつけていても、うっかり食べ物をこぼしてしまったり、グラスを倒してしまったりということはありえます。

もし着物が汚れてしまったら、できるだけ早く処置するようにしてください。

ですが汚れがついたからといって、ゴシゴシとふいてしまわないように注意しましょう。

こすってしまうと着物が傷みますし、汚れが取れづらくなってしまうこともあります。

汚れがついた箇所の下に布を敷き、上から布で叩いて下の布に汚れを落とします。

油性の汚れであればアルコールを布に含ませ、水性であれば中性洗剤を希釈したものを布に含ませて叩けば汚れが取れますが、着物になれていない場合は無理にさわらず、クリーニングに出した方がよいでしょう。

 

 

着物のときはゆっくりした動作で大丈夫

 

 

着物を着ていると、普段と同じスピードで動けないことがよくあります。

しかし、所作の美しい人ほどゆっくり動いている人が多いので、スピードはあまり気にしないようにすると良いでしょう。

ゆっくり動いていれば心に余裕があるように見られますし、マナーや作法を守って堂々と振る舞えば、所作の美しい人として見られるはずです。

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