夢京都コラムColumn
【着物で拝観】東寺の五重塔は写真映え抜群!
京都のランドマークタワーともいえる東寺の「五重塔」は、古都の風情溢れる景色を見ることができる場所です。
実際に見たことがないという人でも、京都のポスターやCMなどで、五重塔を目にした経験があるのではないでしょうか。
メディアでも取り上げられる東寺の五重塔は、着物で拝観するのにぴったりの場所です。
今回は、東寺の五重塔の魅力をたっぷりご紹介します。
五重塔がある東寺とはどのようなところ?
東寺は、南区に位置する東寺真言宗の総本山で、別名「教王護国寺」とも呼ばれています。
もとは平安京鎮護のために建立されましたが、のちに嵯峨天皇より空海へ下賜されました。
昭和9年には国の史跡に指定され、平成6年に古都京都の文化財として、世界遺産に登録された寺院です。
五重塔以外にも見どころが多い東寺には、国宝や重要文化財として指定されている建物が、いくつか建ち並びます。
金堂は国宝であり、東寺の中心堂宇で、ほかの建物よりいち早く建設が始められました。
東寺が空海に下賜されるまでに完成されたものと推測されていますが、現存している建物は再建したもので、当初の堂は土一揆で焼失しています。
建物の中には、顕教系の薬師如来坐像と日光菩薩、月光菩薩の両脇侍像が鎮座しています。
金堂の北側に建っている講堂は、重要文化財です。
金堂と同様に長い歴史の中で焼失しており、のちに再建されました。この堂には、大日如来像や密教尊が安置されています。
御影堂も、金堂と同様に国宝に指定されています。
空海が住房としていた、西院の一角に建つ仏堂です。
国宝指定の名称は大師堂ですが、寺では御影堂の名称を用いています。
御影堂は複合仏堂で、前堂・後堂・中門からなっており、檜皮葺きという日本古来の歴史的手法で作られた屋根が特徴的です。
この他にも、文化財指定の建物や門があり、歴史的に価値のある場所となっているので、東寺を訪れた際にはじっくり拝観してください。
五重塔の見どころや押さえておきたいスポットは?
東寺の五重塔は、遠く離れた新幹線の中からも見ることができます。
高さ55メートルと、木造建築物の中では日本一の高さを誇る建物だけあって、様々なスポットからその姿を楽しめるのです。
五重塔は、仏陀の遺骨を安置する記念碑が起源とされています。
空海が唐より持ち帰った仏舎利を、東寺の五重塔に納めているのです。
東寺が下賜された際に五重塔はまだ完成しておらず、空海が創建に奔走しました。
以降落雷で4回ほど焼失した五重塔ですが、その度に空海と同様に僧が再建に奔走したといわれています。
五重塔の中には、極彩色の密教空間があります。
塔の中心にある心柱は、大日如来として、その周りを取り囲むように四尊の如来と八尊の菩薩が安置されています。
普段は塔の内部は非公開とされていて拝観することはできませんが、年に何度かある特別公開時には、内部の見学が可能です。
特別公開のときには、これらの普段は非公開である内部の様子を、存分に堪能すると良いでしょう。
五重塔の内部は、いつでも見ることができるわけではありませんが、外観は風景と一緒に写真に納めることが可能です。
特に紅葉のシーズンは写真映え抜群で、美しい一枚を撮ることができるでしょう。
五重塔の周辺には、紅葉を美しく捉えることができるスポットがいくつもあります。
紅葉を手前に、五重塔を背景に撮影すれば、風情溢れる一枚が撮れるでしょう。
時間によっては逆光になってしまい、五重塔がぼやけた姿になってしまう可能性があるかもしれないので、撮影時には太陽の位置を把握しておくと良いかもしれません。
東寺はたくさんの撮影スポットがある!
五重塔を写真に納めるのもおすすめですが、近くにある瓢箪池からのぞむお堂の姿も、ぜひ写真に納めてほしい風景です。
池は晴天のときであれば、その水面が鏡のように景色を映しだします。
紅葉やお堂がそのまま池に映り、なんとも幻想的な風景を見ることができるのです。
そのため、東寺にある瓢箪池沿いには、写真映えスポットを探せばいくつも出てくる可能性があります。
また、池に浮いた紅葉だけを撮影するのも、情緒ある一枚になるかもしれません。
これらの美しい風景と一緒に、着物で撮影するのも良いでしょう。
普段の生活の中では、生き生きとした木々と歴史的建築物をバックに撮影する機会は、なかなか訪れないものです。
京都のような街並みや建築物には、着物がとても似合います。
着物はその季節にあったデザインや柄をチョイスすれば、さらに風景を際立たせますし、逆に景色が着物を引き立たせてくれる可能性もあります。
五重塔の撮影は、太陽の位置がポイントになってきます。
そのため、時間との戦いのようになるかもしれません。
一日かけてゆっくりと東寺を散策し、自分が素敵だと感じた場所で、写真を撮ってみるのも良いでしょう。
気に入った風景を目で楽しむだけでなく、ぜひ自宅に持ち帰ってください。
周りの自然にも注目
東寺では、紅葉だけでなく蓮も目にすることができます。
写真映えする時期は、紅葉シーズンと考えてしまいがちですが、夏もまた違った風景で目を楽しませてくれるでしょう。
その場にどのような花や木々が咲き、生い茂るのか調べてから、着物の柄や色を選ぶのも良いかもしれません。
季節のデザインや柄がわからない場合は、着物レンタル店のスタッフに相談して、納得のいく一枚を選び、着物で散策するのがおすすめです。
着物レンタルのお店なら、着物選びから着付けまで、プロがしっかりサポートしてくれるので安心です。